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食育について〈好き嫌いのある幼児への援助について〉
お子さんの好き嫌いについて,頭を悩ませた経験はありませんか。無理強いしてしまったり,怒ってしまったりしても,逆効果です。しかし,何もしないままでは好き嫌いは改善されません。幼稚園でも,野菜が苦手な子,果物が苦手な子,ケーキが苦手な子など,子どもたちによって好き嫌いは様々です。
私たち職員は,毎日の昼食の際に,食べる時のマナーもそうですが,好き嫌いの改善にも努め,食育を行っています。
1,≪食べられたことに自信をつける≫
初めのうちは,苦手な物を本当に少なめにし(例:コーンが苦手な子に対して,コーン一粒 など),食べられたことをたくさん褒め自信になるようにしています。
最初は一粒だったコーンを,次はもう一粒増やしたり,歳の数だけ食べるようにしたりなどして,徐々に増やしていくことで,味や見た目にも慣れ,食べられるようになるケースが多くあります。
2,≪苦手な食べ物に興味・愛着をもたせる≫
幼稚園では,夏・冬どちらも子どもたちと一緒にプランターで野菜を育てています。種や苗から一緒に植え,水を与え,世話をすることで野菜ができた時の喜びを感じ,その野菜にとても興味をもちます。すると,不思議なことに「自分たちでつくった野菜を食べてみよう」という気持ちがおき,口にできる子が多いです。
3,≪日頃からおいしそうに食べて見せる≫
子どもたちにとって,親や先生は見本となる存在です。何より大切な事は,周りの大人がおいしそうに食べて見せたり,「おいしい,おいしい」と言葉にしながら食べたりすることだと思います。
先日,テレビで教育評論家の尾木先生が『逃げ場をつくってあげることも大切』とおっしゃっていました。時には「無理しないで食べなくてもいいよ」と逃げ場をつくってあげることで,子どもは安心して食事をとることができるそうです。子どもたちにとって,食事が楽しい時間になるように,家族での食事を大切にして,ご家庭でも試してみてくださいね。